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『惑星』という曲を探して、収録曲を開いたら、最初が火星。
あれ、水星からじゃないんだ? 木星の名前は見覚えがあるけれど、全体はどうつながっているんだろう。
ここに一つ、面白い入口があります。ホルストの組曲『惑星』について、シカゴ交響楽団は、天文学よりも占星術に負うところが大きい作品だと解説しています。七つの曲には、それぞれ惑星の名前と性格を示す副題が付いているんです。
つまり、星の距離や表面の様子を順番に説明する音楽、という前提で聴かなくていい。占星術の象徴が、音楽へつながっている。星占いから来た人にも、クラシックから来た人にも、そこから入れるんだね。
この記事では、楽団の公開解説をもとに曲名を確かめ、初めて聴くときに名前と音を行き来する方法を考えます。さらに文化としての占星術へ関心が広がった人向けに、鏡リュウジ氏の『占星術の文化誌』も紹介するよ。本について確認したのは著者の紹介・公開目次・書誌情報で、全編の読後感ではありません。
星占いの名前が音楽になる?『惑星』の七つの副題を見てみよう
まず作品の骨組みから。ホルストの『惑星』は七曲からなる管弦楽組曲です。シカゴ交響楽団の2025年9月22日の解説では、作曲時期を1914〜1916年とし、1918年に初演された作品として紹介しています。
ずっと昔の天体観測の記録を、そのまま音へ置き換えたものではなく、二十世紀の作曲家による作品なんだね。
楽団の解説で示されている順番と英語の副題を、意味が分かる形にすると、次のようになります。日本語の表記は、音源や公演案内によって少し違うことがあるよ。
| 順番 | 惑星名 | 副題が示すもの |
|---|---|---|
| 1 | 火星 | 戦争をもたらす者 |
| 2 | 金星 | 平和をもたらす者 |
| 3 | 水星 | 翼を持つ使者 |
| 4 | 木星 | 快活さをもたらす者 |
| 5 | 土星 | 老年をもたらす者 |
| 6 | 天王星 | 魔術師 |
| 7 | 海王星 | 神秘家 |
見て、この並び。「戦争」の次に「平和」がある。
惑星の名前だけを縦に読んでいたときより、曲と曲の間に関心が向かない? どのように音が変わるのだろう、と聴きたい場所が一つできる。副題は、曲に近づくための手掛かりになるんです。
ただし、表の言葉は作品の副題の説明です。「火星に関係する人は戦争を起こす」といった、実際の人の性格判定へ広げるものではありません。土星の曲名から健康状態や寿命を判断することもできないよ。作品の中に置かれた象徴として、まずその場所で受け取ってみよう。
天体の名前を知っているだけでも、入口には立てます。難しい楽語を先に覚えなくても、「使者ってどんなふうに表すんだろう」「最後は神秘家なんだ」と、曲の題名に向けて疑問を持てるから。
音源を選ぶときも、この七つの名前が目印になる。木星だけの収録や抜粋を聴きたいのか、七曲を通して聴きたいのかを、曲目欄で見分けてね。作品名がジャケットにあっても、必ず全曲収録とは限りません。
占星術が音楽の題材になる関係をもっと知りたいなら、『占星術の文化誌』が読書の候補です。公開目次には、占星術と音楽を扱う章があります。この記事の七曲の説明は楽団資料からの整理で、本のその章を要約したものではないけれど、いま出てきた疑問を文化の側へ広げる本として選べるよ。
水星から始まらないなら、どこを手掛かりに聴けばいい?
天体の順番を思い浮かべてから曲目を見ると、つい「順番が違う」と感じるかもしれません。でも、間違い探しを続けなくて大丈夫。
この作品で確かめたいのは、七曲の組み合わせと、副題によって示される性格です。表に戻ってみると、地球という曲も入っていない。それを見落としや欠品と決めつける前に、もともとの作品がこの七曲であることを押さえておこう。
曲の並びは、その作品の並び。学校で覚えた天体の一覧を、そのまま収録曲の正解にしなくていいんです。
初めて聴くなら、まず火星と金星の二つを候補にしてみて。最初の二曲なので、全曲録音なら流れを追いやすく、副題にも戦争と平和という違いがあるから。二つを選ぶ理由がはっきりしていると、「とりあえず長い曲を全部流す」から一歩進める。
聴く前には、いま予想していることを一行だけ書く。「平和とあるから、静かな音を想像した」など、自分が実際に思った内容でいいよ。聴いた後には、予想に合ったところ、違ったところを、自分の耳で確かめた範囲で足す。
ここで、予想と違っても失敗じゃない。副題から思い浮かぶイメージは人によって違うし、音楽で気になる場所も違うもの。「平和という名前なのに、ここの音が気になった」と思ったら、そこが次に聴き直す場所になる。
一回目から、曲全体の意味を一つに決めなくても大丈夫なんです。まず一か所、耳が向いたところがあればいい。
時間が短ければ、二曲を同じ日に全部聴く必要もありません。今日は火星、別の日に金星と分けるなら、使った音源を記録しておこう。同じ演奏の続きへ戻りたいときに、演奏者や指揮者の表示が助けになるからです。
同じ作品名の録音がいくつもある場合は、最初から大量に比べなくていいよ。一本を聴き、気になったら別の録音へ。音源を変えるときは、管弦楽版なのか編曲版なのか、全曲なのか抜粋なのかも確認する。そこを揃えないと、曲順や編成の違いを、演奏の速さの違いだと思ってしまうかもしれません。
記録には「曲名」「演奏の表示」「気になった時刻」を残すと便利です。配信なら、その音源の何分何秒かという意味だよ。別録音にも同じ時刻の場所がある、とは限らないので、録音名と時刻をひと組にする。
英語だけの曲目表示でも、表の惑星名と一緒に見れば探せます。Marsが火星、Venusが金星、Mercuryが水星。木星はJupiterなので、四番目の表示も見てみてね。The Planetsという作品名の下に、これらの曲名が並んでいるかを確認しよう。
木星だけを単独で探す場合は、同じ題名を使う別作品や、編曲・歌などにも注意したい。ホルストの管弦楽組曲の第四曲を聴きたいなら、作曲者と作品名、演奏の形まで見る。よく知る旋律があるかどうかだけで、全曲版と判断しないのが確実です。
聴き終わった後のメモも、立派な評論文にしなくて大丈夫。「ここで楽器が増えたように感じた」と書いたら、次は本当に何が鳴っているかを解説や楽譜で確かめたくなるかもしれない。最初の印象は、その次に確かめる問いへつながります。まだ楽器を見分けられない段階で、音色だけから楽器名を断定せず、「気になった音」と残せばいいよ。
一曲目のメモができたら、二曲目では同じ項目を全部埋めようとしなくてもいい。同じ耳で違いを探しつつ、新しく気になったことを一つ足す。そうすると、曲の題名から受けた印象と、自分が実際に耳を向けた場所の両方が、読み返せる形で残ります。
こうして一つずつ確かめた後で占星術の文化を読むと、本の中の音楽の話へ、自分の疑問を持っていけます。解説に感想を合わせるためというより、何に関心があるかを自分でもつかむための準備。『占星術の文化誌』を読む前の、小さな寄り道としてもできるよ。
文化と音楽の関わりを読む『占星術の文化誌』の取り扱いを楽天で確認する
占星術の文化は、音楽から文学や美術へもつながっている
星占いを読むとき、まず自分の星座の欄へ行く。その読み方に慣れていると、占星術の本も全部、運勢を知るための本のように見えるかもしれないね。
でも『占星術の文化誌』の紹介を見ると、扱う範囲はもっと広い。鏡リュウジ氏の公式書籍紹介では、文学、美術、音楽、心理学、医術からマスメディアの星占いまでを挙げ、文化の歩みをひもとく本として案内しています。
音楽を入口にしたら、次の扉もいくつかあるんだね。
公開目次で確認できる柱は、メディア、文学、美術、音楽、医術、心理学の六つです。ここでは章の題名から分かる範囲を使って、自分の関心に合う入口を考えてみよう。
たとえば、毎日見る星占い欄の形に関心がある人なら、メディアを扱う章から探せる。自分の運勢の文言だけでなく、それがどんな媒体で、どんな読まれ方をしてきたかへ視点を移す入口です。ただし、公開目次だけで章の結論まで分かったことにはしないでね。
小説や戯曲が好きなら文学。絵を見るのが好きなら美術。ある作品に天体や神々の名前が出てきて、そこが気になった、という具体的な疑問を一つ持っておくと、書店で目次を開くときにも役立ちます。
もちろん、星や神々が出てくる作品を全部、一つの意味へまとめる必要はありません。同じ名前でも、作られた時代、作者、作品の種類が違えば、そこで果たす役割も調べ直したくなる。ホルストの火星という曲名を知ったからといって、別の絵画の火星まで同じ内容だと決めない。そこを作品ごとに見ていく楽しみがあります。
医術を扱う章には、少し違う読み方も必要です。歴史の中で何が医療として考えられたかを知ることと、現在その方法に治療効果があると確かめることは別。公開目次の章題だけを、ハーブなどの効能の証拠に使うことはできません。この記事でも、具体的な治療や服用の方法は勧めません。
心理学についても、文化や思想の関係を知りたいという関心と、心身の診断を受けたいという必要は分けてね。気になる章を読めることと、自分や他人の状態を判定できることは同じではないから。
入口が六つある、と考えると、「占星術を一から全部覚えないと読めないのかな」という迷いも、少し違って見えてきませんか。まず音楽に関係する章の目次を見たい、という始め方でいい。本を選ぶ理由が、自分の中で具体的になる。
ただし、実際の読みやすさや、前提知識がどの程度必要かは、商品紹介だけでは判断し切れません。試し読みが使える場合は、説明の密度や注の入り方も見てみよう。自分が今知りたい話へ進めそうかを確かめて選んでね。
本を選ぶ前に、運勢を知りたいのか、作品の背景を知りたいのかを決めよう
本を一冊買うなら、いま知りたいこととの距離を短くしたいよね。
『占星術の文化誌』は鏡リュウジ氏の著書で、出版社は原書房。紙の本のISBNは9784562053919です。出版書誌データベースとCiNii Booksで書誌を確認し、楽天では同じ書名・著者・ISBNの商品を確認しています。
今回の目的が、ホルストの音楽から占星術の文化へ関心を広げることなら、著者紹介と六章の構成が選ぶ手掛かりになります。一方、今日の運勢や、自分の出生図を作る手順をすぐ知りたい場合は、その用途の説明がある本かどうかを改めて見よう。文化を扱うという紹介だけで、実践手順も揃うとは言えないからです。
楽譜が欲しい場合も別だよ。この本に『惑星』の全曲スコアが付くと確認したわけではありません。弾くための譜面、全曲を聴く音源、文化を読む本は、商品説明の見る場所が違う。必要なものを先に決めておくと、同じ作品名に引かれて別の種類を買ってしまうのを避けやすくなります。
楽天の検索結果には紙の新品、中古、電子書籍などが並ぶことがあるので、購入候補の形式も確認してね。中古なら状態、紙版なら配送条件、電子版なら利用するサービスや端末の条件を見る。この記事のリンクは検索へ進むもので、すべての表示商品が同じ形式という意味ではありません。
価格や在庫、ポイント条件は変わるため、購入するときの表示で確かめてください。本の名前が一致していても、ショップが変われば送料なども変わります。欲しい一冊だけを選んだつもりなのに、セット商品だった、ということも防ぎたいので、商品名の最後まで見ておこう。
読む準備は、大きなノートでなくても大丈夫。最初の一枚には、「ホルストの『惑星』は、なぜこの七曲なんだろう」と、いま実際に気になった問いを残す。答えを先に作らず、本で見つけた説明と、自分で考えたことを別に書ける余白を取っておくといいよ。
出典のある説明ならページを添える。自分の連想なら、自分の連想と分かる言葉にする。あとで楽団の解説へ戻ったときも、どちらで知ったことか見分けやすくなります。
最初は、火星から始まるのが少し意外だった。それが、七曲の副題を見たら、次に聴いてみたい二曲ができる。そこから、本の音楽の章が気になり、別の文化にも扉があると分かる。
こんなふうに広がると、星の名前が、ただ覚える言葉だけで終わらないんだね。
今日は一曲の名前を確かめるところまででもいいよ。副題を見て、どこに耳を向けたいかを決めてみよう。「あ、この続きを知りたい」が出てきたら、その疑問ごと本へ連れていこう!