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朝晩の冷え込みが急に強まり、「もう冬?」と感じる日が増えてきました。カレンダーに小さく書かれた「立冬」は、こよみの上で冬が始まる日です。とはいえ、なぜその日が冬の始まりなのか、何日まで続くのか、天気予報でいう冬とどう違うのかまで説明できる人は、意外と少ないかもしれません。
この記事では、国立天文台が毎年発表する暦要項や暦計算室の解説、気象庁の用語の定義と発表資料、茶道の家元や京都市の行事解説を確かめながら、2026年の立冬を5つのポイントで整理します。占いや開運の暦を読むときの土台にもなる話です。2026年10月時点の情報です。
2026年の立冬はいつ?日時と期間
まずは日付と時刻を、国の暦を計算している機関の発表で見ていきます。立冬には「瞬間」と「期間」の2つの意味があるので、そこを分けて読むと迷いません。
11月7日18時52分は太陽黄経225度に届く瞬間
2026年の立冬は11月7日の土曜日です。国立天文台が2025年2月3日に発表した令和8年(2026)暦要項の二十四節気および雑節は、立冬を太陽黄経225度、日時を11月7日18時52分(中央標準時)と載せています。暦要項は翌年の国民の祝日や二十四節気、朔弦望などをまとめたもので、官報にも掲載される、いわば日本の暦の公式データにあたります。カレンダーや手帳に印刷される立冬の日付も、もとをたどればこの数字に行き着くでしょう。
では太陽黄経とは何でしょうか。地球から見ると、太陽は1年かけて星座の間を一周するように動いて見えます。この見かけの通り道を黄道と呼び、春分の位置を0度として角度で測ったものが太陽黄経です。国立天文台のこよみ用語解説「二十四節気」は、各節気を太陽黄経の値で定義していると説明し、春分を0度、秋分を180度となる瞬間と紹介しています。立冬は225度なので、秋分からさらに45度進んだ位置です。立冬は「十月節」にあたり、その意味は「冬の気配が感じられる」と短く表されます。
角度で決める方法の名前は「定気法」です。暦Wiki「二十四節気の定め方」は、1年の長さを時間で24等分する昔の平気法に対し、天保暦から太陽の視黄経を角度で24等分する定気法が採用されたと説明しています。地球は太陽のまわりを楕円軌道で回り、太陽に近い1月上旬は速く、遠い7月上旬は遅く動くのが特徴です。そのため節気と節気の間隔は一定にならず、14日から16日の範囲で変わります。
時刻まで決まっているのは、立冬がもともと太陽がその角度に届く「瞬間」を指す言葉だからです。2026年は夕方の18時52分なので、その時刻を含む11月7日が立冬の日になります。前の年の令和7年(2025)暦要項では立冬は11月7日13時04分、翌年の令和9年(2027)暦要項では11月8日0時39分となっていて、時刻が年ごとに少しずつ遅れていく様子が読み取れるでしょう。暦要項の時刻は日本の標準時で書かれているので、時差のある海外では日付がずれることもあります。日付が7日か8日かで迷ったときは、その年の暦要項を開くのがいちばん確実な方法です。
立冬の期間は小雪の前日の11月21日まで
二十四節気は瞬間だけでなく、そこから次の節気までの期間を指すこともあります。暦Wiki「二十四節気とは?」も、二十四節気はその瞬間を指すこともあれば、そこから始まる期間を指すこともあると書いています。次の小雪は11月22日16時23分なので、期間としての立冬は11月7日から11月21日までの15日間です。小雪は「寒くなって雨が雪になる」という意味の節気です。「立冬の候」という時候のあいさつを手紙に使うなら、この15日間が目安になるでしょう。立冬の期間には、11月7日の「鍋の日」や「湯たんぽの日」など、冬支度にちなんだ記念日も並びます。
立冬の直前には、秋の土用があります。2026年の秋の土用の入りは、10月20日18時13分です。土用は立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指す言葉で、暦の紙面には土用の入りの日が示されます。2026年の秋の土用は11月6日で明けて、翌7日から冬に入る流れです。X(旧Twitter)でも、占い師のこのりさんのポストが、2026年の秋の土用を10月20日から11月6日までとし、翌日の11月7日が立冬だと紹介しています。土用は季節の変わり目として、昔から土いじりや引っ越しを避ける習わしと結びつけて語られてきました。
立春・立夏・立秋・立冬の4つをまとめて「四立」と呼び、それぞれが季節の始まりを表します。立冬は、秋分と冬至のちょうど中間にあたる節気でもあります。昼がいちばん短くなる冬至(2026年は12月22日5時50分)へ向かって、日の短さがはっきり感じられるころです。東京の11月7日の日の出は6時08分、日の入りは16時41分で、夕方5時前には暗くなる時期に入っています。
二十四節気は、旧暦の月の割り振りにも使われてきました。立春を起点に奇数番目の節気を「節」、偶数番目を「中」と呼び分け、節は節月に、中はうるう月の置き方に使われました。立冬は「節」のグループで、旧暦の十月節にあたります。四柱推命や九星気学などの占いで月の区切りを節入りで数えるのも、この節月の考え方に沿ったものでしょう。占いで「11月の運勢」を読むとき、切り替わりが1日ではなく立冬の日になっている理由は、ここにあります。
暦の上の冬と気象の冬はどう違う?
立冬と聞いても、実際の寒さとはずれを感じる人は多いはずです。ここでは、気象庁が使う季節の区切りと、立冬より先に届いた2026年の冬の便りを見ていきます。
気象庁の冬は12月から2月まで
天気予報の世界では、季節の区切り方が暦とは異なります。気象庁の予報用語「時に関する用語」は、春を3月から5月、夏を6月から8月、秋を9月から11月、冬を12月から2月までの期間と定義しています。この定義では11月はまるごと秋に入るため、立冬の11月7日はまだ秋の終盤という扱いです。10月から3月までは寒候期、4月から9月までは暖候期と呼ばれ、寒候期予報は10月から2月を予報期間にしています。
もうひとつ面白いのが「寒候年」という区切りです。寒候年は、特に断りがない限り前年8月1日から当年7月31日までの期間を指し、たとえば2022寒候年は2021年8月1日から2022年7月31日までとなります。雪のように冬をまたいで記録する現象は、1月で年を切ると一つの冬が2つの年に分かれてしまうため、このような数え方が用意されているわけです。冬の記録を読むときに「〇〇年の冬」が1年ずれて見えたら、この寒候年を思い出してください。
一方、こよみの上では立冬から立春の前日までが冬です。暦の冬はおおむね11月上旬から2月上旬まで、気象庁の冬は12月から2月までなので、暦の冬のほうが1か月ほど早く始まって早く終わります。季節の始まりを、暦は太陽の位置で、気象は月単位の気温の傾向で決めている、という違いでしょう。どちらが正しいというより、物差しが違うと考えるのが自然です。
なぜ暦の季節は体感より早いのでしょうか。国立天文台の暦Wikiは、二十四節気が古代の中国北方で成立した概念であり、必ずしも現代の日本の気候に合った表現になっているとは限らないと指摘しています。立春は寒さの峠である小寒・大寒の直後に、立秋は暑さの峠である小暑・大暑の直後に置かれているので、峠を越えたとはいえまだ寒い日や暑い日が続くのは当然です。立冬も同じ考え方で、寒さがこれから深まっていく入り口に置かれた目印と読むと腑に落ちるはずです。
手紙やあいさつの世界では、暦の季節が今も生きています。立春を境に寒中見舞いは余寒見舞いへ、立秋を境に暑中見舞いは残暑見舞いへ変わります。冬の手紙なら、立冬を過ぎたら「初冬の候」「向寒の折」といった言葉が使いやすくなるでしょう。気象庁の定義では秋でも、手紙では冬の言葉を使ってよい時期に入る、という二重の時間を意識しておくと便利です。
2026年の木枯らし1号は立冬より前の10月28日
2026年は、暦より先に気象の冬の便りが届きました。気象庁天気相談所のお知らせ「東京地方で木枯らし1号が吹きました」(令和8年10月28日)は、気圧配置が西高東低の冬型となって季節風が強まり、東京で5時20分に北西の風16.9m/sの最大瞬間風速を記録したと発表しています。前年の11月3日より6日早い木枯らし1号でした。立冬の10日前に、冬型の風が東京に吹いたことになります。
木枯らし1号には、はっきりした条件が決められています。ただし発表は機械的ではありません。東京地方の木枯らし1号は、期間が10月半ばから11月末までの間に限ること、気圧配置が西高東低の冬型となって季節風が吹くこと、東京での風向が西北西から北であること、最大風速がおおむね風力5(風速8m/s)以上であることを基本に、総合的に判断して発表される仕組みです。子ども向けの「はれるんランド」は、晩秋から初冬の間に初めて吹く北寄りの強い風のことで、気象庁は東京地方と近畿地方で発表していると紹介しています。
2025年のお知らせ(令和7年11月3日)では、最大瞬間風速は北西の風17.7m/sで、その前年の11月7日より4日早かったと記されています。条件がそろわない年は発表がないことも見逃せません。2023年のお知らせ(令和5年11月13日)は、東京地方の木枯らし1号を令和2年(2020年)以来3年ぶりとしています。2024年は立冬と同じ11月7日、2025年は立冬の4日前、2026年は立冬の10日前と、ここ数年は立冬の前後に冬型の風が吹き始めました。暦の立冬と気象の木枯らしが、ほぼ同じ時期を指しているのは興味深い一致です。
Xでも、冬の便りを伝える投稿が目立つ時期です。さいちゃんさんのポストは、北アルプス大橋から見える錫杖岳と笠ヶ岳が雪化粧したようだと伝え、東京では木枯らし1号など冬の便りが続々と届いていて、あと10日もしたら立冬だと書いています。shikiさんのポストも、2026年の立冬は11月7日なのに各所で初雪が降っているとして、あまりにもフライングが過ぎるとつづっています。暦と空模様を見比べると、季節の進み方を自分の目で確かめる楽しみが生まれるでしょう。
立冬の七十二候3つ
二十四節気をさらに3つに分けたのが七十二候です。立冬の15日間にも、3つの候の名前が付いています。それぞれの意味と、日付の扱いの注意点を見ていきます。
山茶始開と地始凍は花と大地の便り
国立天文台の暦Wiki「七十二候」は、七十二候を二十四節気を細分化したもので気候を表すと説明しています。一つの気を初候・次候・末候の三候に分けるので合計72個になり、二十四節「気」と七十二「候」を合わせて「気候」という言葉になりました。普段何気なく使う「気候」という言葉が、暦から来ていると知ると少し見方が変わるのではないでしょうか。
立冬の初候は「山茶始開(つばきはじめてひらく)」です。漢字は山茶と書きますが、ここで指しているのは晩秋から初冬に咲くサザンカだと説明されることが多い候にあたります。ツバキが咲くのは冬の終わりから春が中心で、11月上旬に咲き始めるのはサザンカのほうなので、季節感としても合うでしょう。暦の日付を並べている日付図鑑の立冬のページは、立冬の三候を山茶始開、地始凍、金盞香と並べ、表記と読みは江戸時代の宝暦暦から使われている七十二候に従っていると注記しています。
次候は「地始凍(ちはじめてこおる)」です。大地が凍り始めるころという意味で、霜柱や朝の霜が見られ始める時期を表しています。とはいえ、関東の平野部で地面が凍るのはもう少し先なので、ここでも中国北方で生まれた暦と日本の気候とのずれを感じるでしょう。北海道や東北、山間部では、まさにこの時期に初霜や初氷の便りが届きます。住んでいる地域で「地始凍」の実感があるかどうかを確かめてみるのも、七十二候の楽しみ方のひとつです。
七十二候の由来も見ておきましょう。北魏の正光暦から暦に記載されるようになり、原型は『呂氏春秋』の記事を漢の儒者が『礼記』月令に載せて伝えたものとされること、自然現象や生き物の行動を表すものが多い一方で、非科学的な内容も含まれています。江戸時代には渋川春海が中国から伝わった七十二候を日本の気候や生き物に合わせて改訂し、宝暦暦でも一部が直されて今に至ります。日本で使われている七十二候は、すでに一度、日本向けに手直しされたものだということです。
七十二候には、時代によって名前が変わったものもあります。立冬の初候は、宣明暦以前には「水始氷(みずはじめてこおる)」で、渋川春海の貞享暦から「山茶始開」に変わりました。次候の「地始凍」は、どの時代も同じ名前のまま受け継がれています。中国の候をそのまま使っていた時代と、日本の花を取り入れた時代の違いが、初候の一語に表れています。
金盞香と七十二候の日付の扱い
末候は「金盞香(きんせんかさく)」です。金盞はキンセンカと読みますが、ここでは水仙の花を指すと解説されることが多く、黄色い副花冠を金の盃(さかずき)に見立てた呼び名とされます。日本水仙が咲き始めるのは11月ごろからで、冬の花の代表として正月の生け花にもよく使われるでしょう。立冬の三候は、サザンカ、凍る大地、水仙と、冬に向かう風景を花と土で描き分けた並びになっています。
末候は、とくに入れ替わりの大きい候です。宣明暦以前は「野雉入大水為蜃」で、キジが大水に入って大はまぐり(蜃)になるという、今の感覚では不思議な内容でした。貞享暦では「霎乃降」と雨の候に変わり、宝暦暦で今の「金盞香」になっています。改訂によっておおむね非科学的な内容はなくなったものの、「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」は最後まで残りました。こうした流れを知ると、候の名前も味わい深く感じられます。
ここで気をつけたいのが、七十二候の日付です。一般のカレンダーサイトでは、立冬の初候を11月7日から11日、次候を12日から16日、末候を17日から21日と割り振ったものをよく見かけます。けれども天保暦では、二十四節気を定気法で定めるようになった一方で、七十二候を日にちまで割り振ることはやめました。今の公式な暦には、半夏生を除いて七十二候の日付はありません。
例外の半夏生は、今も雑節のひとつとして残っています。2026年の暦要項でも、半夏生は太陽黄経100度、7月2日5時04分と載っています。つまり、それ以外の七十二候の日付は、節気の期間を機械的に3つに分けた目安というわけです。おおよその季節の目安として楽しみつつ、「今日から地始凍に切り替わった」と厳密に言い切れるものではない、と理解しておくと安心でしょう。
七十二候は、季語や俳句とも相性のよい暦です。Xでは、みめぐみ・のあさんのポストが、11月7日は立冬だと伝えたうえで、俳句の季語に「秋惜しむ」があり、惜しむのは春と秋で、夏と冬は惜しまないと紹介しています。俳句サービスの句具のポストも、立冬の句会をこの冬も開くと告知し、締め切りを今年の立冬の11月7日23時としています。三候の名前を手がかりに、身の回りでサザンカや水仙を探しながら一句ひねってみると、暦がぐっと身近になるはずです。
立冬のころの行事
立冬のころには、冬支度にまつわる行事がいくつも重なります。茶道の炉開きと、旧暦十月の亥の子を、一次資料を確かめながら紹介します。
炉開きは立冬を待って炉に火を入れる茶の湯の正月
茶道では、立冬が一年の大きな節目です。表千家不審菴の茶の湯用語集「開炉」は、開炉を11月はじめに立冬を待って炉を開くことと説明し、「炉開き」とも呼ばれると紹介しています。11月から翌春5月までの半年間は、炉による茶の湯がおこなわれます。夏の間に使っていた風炉から、畳を切った炉へ切り替える日が、ちょうど暦の冬の始まりに合わせてあるわけです。
その年の春に摘まれた新茶を使い始める口切の茶の頃と重なるので、開炉の頃は茶の湯の正月とも呼ばれます。春に摘んだ茶葉を茶壺に詰めて夏を越させ、秋の終わりに封を切って初めて使うのが口切です。新しい茶を味わい始める季節と、炉に火を入れる季節が重なるので、茶人にとって11月は一年の始まりのような意味を持つのでしょう。
千利休のころは、柚の色づくのを見て炉を開くともいわれました。暦の日付だけでなく、庭の柚子の色で季節を測っていたという話で、七十二候にも通じる感覚です。立冬の三候がサザンカや水仙といった花で季節を示しているように、茶の湯でも身の回りの植物が季節の合図として使われてきました。
炉開きの日取りは流派や茶室によってさまざまです。茶葉の販売店の山年園の解説ページは、炉開きを11月上旬の亥の日に行うことが多いと説明し、旧暦十月が亥の月と呼ばれ、その最初の亥の日を亥の子と呼ぶと紹介しています。炉は茶室の畳の間に備え付けた小さな囲炉裏のようなもので、約40cm四方の大きさに五徳が付き、上に釜を置いて湯を沸かします。5月から10月は、炉ではなく風炉を使う季節です。風炉は畳に据え付けず持ち運べる形をしていて、気温が高い時期に炭の熱で熱くなる風炉を客から離すために可動式になっています。
当日の道具や菓子にも決まりごとがある、という点も見逃せません。炉開きでは、織部焼の「おりべ」、備前焼の「いんべ」、瓢箪の「ふくべ」の3つを合わせた「三部(さんべ)」の茶道具が好まれ、菓子は亥の子餅かぜんざいが基本です。立冬を待って炉を開く考え方と、亥の日を選ぶ習わしは、どちらも冬の入り口に炉を開くという点で重なっています。茶道を習っていない人でも、この時期に和菓子店で亥の子餅を見かけたら、炉開きの季節が来たと思い出してみてください。
亥の子と2026年の旧暦十月の始まり
亥の子は、旧暦十月の最初の亥の日に行われてきた行事です。京都市文化市民局文化財保護課が運営する「京都をつなぐ無形文化遺産」の解説ページは、旧暦の亥の月(現在の11月)の最初の亥の日の亥の刻に、イノシシの子の形をした亥の子餅を食べると万病から逃れると言われていると紹介しています。さらに、亥が陰陽五行説で水性にあたることから火災を逃れるという考えが生まれ、亥の子の日に囲炉裏やこたつ開きをする風習ができました。炉開きと亥の日が結びついている理由も、ここから読み取れるでしょう。
亥の子餅は紫式部の『源氏物語』にも登場し、大豆・小豆・ささげ・ごま・栗・柿・糖(あめ)の7種類の粉を入れてついた餅として描かれます。鎌倉時代には、イノシシが多産であることから子孫繁栄を願う意味も加わったとされ、今では和菓子店や地域によって作り方や形がさまざまです。平安時代の宮中から続く行事が、和菓子の形で今も街角に残っているのは面白いところです。
では2026年の亥の子はいつでしょうか。国立天文台の令和8年(2026)暦要項の朔弦望は、11月の朔(新月)を11月9日16時02分と載せています。旧暦の月は朔の日から始まるので、2026年の旧暦十月一日は11月9日にあたるでしょう。暦の日付と干支を並べた暦サイトでも、11月12日を旧暦10月4日としていて、計算と一致しています。立冬の11月7日はまだ旧暦の九月二十八日で、旧暦の十月は立冬の2日後に始まるという並びです。
11月9日の日の干支は丁亥(ひのとい)です。つまり2026年は、旧暦十月一日がそのまま最初の亥の日になる、わかりやすい年といえます。次の亥の日は12日後の11月21日(己亥)で、立冬の期間の最終日と重なります。地域によっては最初の亥の日を「初亥」、2番目を「二の亥」と呼んで行事を分けるところもあり、3番目の亥の日は12月3日(辛亥)です。11月7日は一の酉とも重なるので、立冬から亥の子にかけての1週間は、冬支度の行事が続く時期といえるでしょう。旧暦は今の公式の暦ではないため、地域や神社が行事日を別に決めている場合は、その案内を優先して確かめてください。
まとめ
2026年の立冬について、押さえておきたいポイントは次の5つです。
- 2026年の立冬は11月7日(土)18時52分。国立天文台の暦要項で、太陽黄経が225度に届く瞬間として決まっている
- 期間としての立冬は次の小雪の前日の11月21日まで。直前の10月20日から11月6日までが秋の土用にあたる
- 気象庁の冬は12月から2月までで、暦の冬より1か月ほど遅い。2026年の東京の木枯らし1号は立冬より10日早い10月28日だった
- 七十二候は山茶始開、地始凍、金盞香の3つ。ただし今の公式の暦では、半夏生を除いて七十二候に日付を割り振っていない
- 表千家は立冬を待って炉を開くと説明し、開炉は茶の湯の正月とも呼ばれる。2026年は旧暦十月一日の11月9日が最初の亥の日にあたる
暦の上の冬は、寒さの本番を告げる日というより、冬支度を始める合図です。立冬の日には暦要項の数字を思い出しながら、サザンカや水仙を探したり、亥の子餅を味わったりして、季節の切り替わりを楽しんでみてください。